実は日本は海外で大人気!「ハーバードでいちばん人気の国・日本」
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どうも、よつぶです。
最近本を読むのにはまっています。とにかくたくさん本を読んでインプットしまくりたいなと思いまして。
そんな今日は「ハーバードでいちばん人気の国・日本」という本を読み終わったので、少し紹介したいと思います。
この本を読もうと思ったきっかけ
僕は高校から大学卒業まで約8年間留学していましたが、外国人の日本に対する知識のなさは凄いなと実感させられました。
一般的な外国人の日本に対するイメージは、「アニメ」、「忍者」、「サムライ」とかで、明らかに日本のイメージは偏っていたし、日本がどんな国か知ってる人も少なかったです。
まあ興味は持ってもらえているのでそこは素直に嬉しかったんですが、自分が育った国の事をほとんど知らないのは残念でした。
という僕の経験がある中で、たまたま見かけたこのタイトルがすごく気になりました。世界最高峰の大学ハーバードで、今日本が人気のある理由は絶対「アニメ」や「忍者」だけじゃない!と思い読み始める事にしました。
目次
序章:なぜハーバードはいま日本に学ぶのか
第1章:オペレーション-世界が絶賛した奇跡のマネジメント
第2章:歴史-最古の国に金融と企業の本質を学ぶ
第3章:政治・経済-「東洋の奇跡」はなぜ起きたのか
第4章:戦略・マーケティング-日本を代表する製造業からIT企業まで
第5章:リーダーシップ-日本人リーダーのすごさに世界が驚いた
終章:日本人が気づかない「日本の強み」を自覚せよ
目次を見てもらうと分かるように、「アニメ」や「忍者」の話はほぼ出てこないです。偏ってるどころか、日本の凄さを歴史、経済、政治、ビジネスなど様々な視点から解説されています。
各章では実際にハーバードの授業で紹介されている日本の歴史や企業の例、教材にもなっている話など詳しく解説されています。
今や世界中で話題の「新幹線お掃除劇場」
「テッセイ」という会社を聞いた事はありますか?「テッセイ」は東日本鉄道旅客鉄道グループの清掃会社で主に新幹線の清掃を行っているとして有名です。
この「テッセイ」の新幹線の掃除が凄いと世界で話題になっているんです。海外では「shinkansen cleaning theater」なんて呼ばれています。
なんとたった7分の間に1人一車両の掃除を完了してしまうんですね。しかもその綺麗さは外国人客には常に驚かれます。
海外の電車やバスに乗ると良くわかりますが、とにかく汚いです。そうするといかに日本の乗り物、特に新幹線が綺麗かがわかります。
ただハーバードでは、掃除の綺麗さや速さではなく、そのクオリティの高い作業をする従業員をまとめているリーダーのリーダーシップを深く勉強するそうです。
実は新幹線の"お掃除劇場"が誕生したのは最近で、その前までは従業員の仕事の質も意欲も高くはなかったそうです。
その現場を改革した今のリーダーの行動や資質をハーバードの授業では未来のリーダー候補達に教えているんです。
本書でも
いまや世界基準は「現場型」のリーダーシップだ
と言われるように、「テッセイ」の話は現場で奮闘するリーダーの詳しい成功例になっているんですね。
高齢化は日本のチャンス!
日本は戦後急成長を遂げて、数々の企業がアメリカ市場で活躍してきましたが、最近では他国に先を行かれ、日本経済も低迷を続けています。
日本が低迷した理由の一つとしてハーバードの教授は、日本は便利になりすぎたと言っています。アメリカに行った事がある人なら分かるかもしれませんが、あの大国アメリカは日本に比べるととても不便です。
交通機関は遅れるし、お店のサービスは悪いし、犯罪も尽きない。それに比べると日本は暮らしていくには便利すぎる国なんです。
そんな便利大国日本だからこそ、『イノベーションを起こして外国と戦おう !』なんて人は少なく、他国に置いていかれているのが現状なんだそうです。
確かに戦後は0からのスタートでがむしゃらに上を目指していたから成果はあったけど、今の日本だと普通のサラリーマンでもそこそこ暮らしていけるので高望みする人は少ないですよね。
そんな緩い日本だからこそ、大企業に未だ残る昔の企業精神が合わず、パワハラや残業などが今とても深刻な問題になっているんですね。昔ならみんなが必死に頑張っていたから問題でもなかったのに、今の日本ではその風習自体が合わないんでしょうね。
ただ、日本はその恵まれた環境のおかげでメリットも持っています。
ハーバードの教授によると、
人的資本-日本の強みは日本人だった
と説明しています。
日本人は平均的な教育水準はダントツで世界1位なんだそうです。格差の少ない日本ならではの結果ですね。
そして今問題となっていう"高齢化"も、なんとかするには画期的なイノベーションが必要です。その問題を解決しようと頭の良い日本人が懸命に考える事で、戦後のような画期的なイノベーションが生まれ、日本は経済的にも良くなる事は出来ると説明しています。
確かに"高齢化"の課題は年々深刻化していますが、画期的な対策案はまだ出ていませんよね。そろそろ本格的に追い込まれてきているので、国民全員が真剣に向き合って、考える事でイノベーションが生まれる可能性は多いと思います。
また、そのイノベーションを他の分野に展開していく事も可能だと思うので、そう言った意味ではピンチをチャンスに変えられるかどうか、今は日本の真価が問われている真っ最中なんですね。
まとめ&感想
やっぱり日本に住んでいると、日本の良さって中々実感しづらいと思います。逆に『日本の企業は遅れてる』、『日本の風習は時代遅れだ』なんてマイナスな事ばかりが目立っているような気がします。
でも今回ハーバードの人達の「外の人の目」で日本を解説してもらう事で、改めて日本の強みや弱みを認識する事が出来ました。
今メディアでも良く叩かれている古い日本企業も、海外からすると学ぶ事はたくさんあり、必ずしも全てグローバル化すれば良いのではない事を学びました。
そして何よりも、ハーバードの授業ではリーダー目線で日本企業の例を見て説明しているので、僕ももっと物事を客観的に見るだけでなく、リーダー目線で自分ならどうするのかを考えて捉えて行く事も大事だと学びました。
今経営者をしている人、今後経営者やリーダーになりたい人にはすごくお勧めの本です。日本という国や日本企業に失望している人も一度読んでみればそんなダメな日本の良い所も発見できると思います。