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環境が普通の人間を悪にする!スタンフォード大学監獄実験で人間の残虐行為の要因が解明された。

心理学

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どうもよつぶです。最近カウンセラーの資格を取りたいと思ってます。

 

さて、今日はTEDを見てて大学時代を思い出したので、心理学の授業で学んで印象に深く残っている『スタンフォード大学監獄実験』の話が出来たらと思います。

 

 

スタンフォード大学監獄実験とは?

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引用元:The Real Lesson of the Stanford Prison Experiment - The New Yorker

 

心理学の実験ではかなり有名な実験なので知っている人も多いかと思いますが、この実験は簡単に説明すると、普通の人間が権力や役割を与えられる事によって、普段絶対にしない様な残虐な行動をしてしまうのかを調査する実験です。

 

1972年に行われたこの監獄実験では、スタンフォード大学で刑務所に近い施設を作り、普通の大学生21人を看守と受刑者に分けて2週間お互いの行動を見るといったものでした。

 

監獄実験が進むにつれて、看守はより看守らしい行動を取るようになり、受刑者はより受刑者らしい行動を取るようになっていきました。

 

しかし、看守は次第に暴力的な態度を取るようになり、受刑者にトイレを素手で掃除させたり、トイレをバケツにさせたりと虐待を始めるようになりました。

 

受刑者は段々と精神的に弱っていき、実験から下りる人も出始め、最終的には2週間の予定だった実験が、6日で中止となりました。

 

 

スタンフォード大学監獄実験で悪いのは看守になった人か、それとも環境か

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スタンフォード大学監獄実験を行ったジンバルドという心理学者は後に、「樽の中の一部のリンゴが腐っていたのではなく、樽そのものが腐っていたからリンゴも腐ったのだ」と言っています。

 

樽は世の中を意味し、リンゴは人々を意味します。この実験だと、看守になった人達がたまたま性格の悪かった人だったわけではなく、スタンフォード大学監獄という腐ったが普通の大学生(リンゴ)を悪くさせて(腐らせて)しまったという事です。

 

実はこの心理学実験の応募者は70人程いて、その中から面談やテスト等を通じて、一番体力的にも精神的にも健康な21人を選んでいたので、そもそも精神に欠陥がある人なんかは選ばれていないのです。

 

ジンバルドはこの監獄実験を通して、ある特殊な環境下に置かれると、大抵の人間は非人道的な事でも平気でしてしまうと証明したのです。

 

 

権力と役割が人を悪にする

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スタンフォード大学監獄実験で明らかになった、「人を悪にする環境」とは権力役割だとジンバルドは言っています。

 

看守という役割に徹底した大学生はその権力を使って受刑者に虐待を行いました。この役割と権力は時に人のモラルを破壊し、善良な人が無意識に非人道的な事をできるようにしてしまいます。

 

実はジンバルドまでもがこの役割と権力に支配されていて、実験中は受刑者の痛みや苦痛には無関心だったと後に告白しています。ジンバルドは当時は監獄長の役割で実験を見守っていました。心理学者の実験の最高責任者までもが影響される環境の影響力はとても怖いものがあります。

 

歴史的な例で言うと、第2次世界大戦中のドイツのユダヤ人大量虐殺がそれに当たります。ヒトラーは確かに元が悪い人だったかもしれません。でも実際にユダヤ人を殺していたドイツ兵達は全員元々邪悪な考えを持った人間だったのでしょうか?

 

誰だって人を殺すのには抵抗があります。それが無抵抗な人間であったらなおさら罪悪感や嫌悪感は抱きます。ユダヤ人の虐殺が始まった当初はドイツ兵もそういう気持ちは抱いていた人も多かった事でしょう。それが次第に"軍人"という役割と権力によって、人を殺すのは当たり前という風になり、疑問を抱かずになっていったとしてもおかしくありません。

 

ジンバルドはこの普通の善良市民が悪になる事を『ルシファー効果』と呼んでいます。天使のルシファーが悪魔になった物語を元に名付けたそうです。

 

アグレイブ虐待 

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引用元:May 2004: The images that shamed America | Gallery | guardian.co.uk

 

「ユダヤ人大量虐殺は何十年も前の話だから今の時代ではそんな事はない」 と思っている人もいるかもしれませんが、実はつい最近あのアメリカ軍がイラクで信じられない残虐行為を行っていたのです。

 

これは2004年にイラクでアメリカ軍がイラク人収容者を虐待した写真が公開された事によって発覚しました。写真ではアメリカ人がイラク人を笑顔で暴力的、精神的、性的な虐待を行っている場面を映しています。後に軍法会議で、虐待に関わった7人の兵士が有罪となっています。

 

当時の人々の印象は「なんて残虐な奴が軍にいたもんだ」という人が多かったですが、調査を進めてみると、イラク人収容所の環境と虐待の内容がスタンフォード大学監獄実験とかなり似ている事がわかり、環境が一番の原因なんじゃないかと叫ばれるようになりました。

 

実際に7人の兵士を詳しく調べてみても、とても普段から残虐な行為をする様な人達ではなく、環境が善良な兵士をそうさせたと後に様々なメディアで騒がれていました。

 そう考えてみると、ドイツ人と同じく「軍人」というマスクを被ってしまい、戦争の中の特殊な環境下におかれると現代の軍人でさえもモラルが破壊されていますんですね。

 

 

まとめ

サイコパス等の犯罪者を見ていると確かに人格そのものが残虐な人は存在します。でもそれは全体のほんの1%にも満たない人達で、普通の人であればモラルある行動をして生きています。

 

それでも環境によっては善良な人間が急に悪魔になるといった可能性があるため、環境に影響されないよう注意が必要です。

 

 

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ジンバルドは環境に影響されない為にはヒーローになる事が必要だと言っています。偉い人が言っている事、世の中のみんながやっている事が正解だとは限らない。ヒーローは常にみんながやらない事をやり、それが正義だったからヒーローになっている。だから上から言われた事、周りのみんながやっている事を疑う事が必要だと言う事ですね。

 

ちなみにスタンフォード監獄実験は2度も映画化されているので、興味がある方は是非!

 

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