日本人が仕事を辞められない理由とその対策
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どうも、よつぶです。
少し前にあの広告業界最大手の電通で若い社員が過労自殺したとニュースでは話題になりましたよね。
僕の友達が電通に入社した1日目から深夜1時まで残業したって言ってたからブラックなんだなとは思っていましたが、やっぱりブラックでしたね。
全部の部署がそうだったかはわかりませんが、少なくても今回自殺した高橋さんの部署は腐りきった環境だったんではないかと想像できます。
でもこうゆう事件がある度に、「自殺する前に辞めろよ」って思う人は少なくないと思います。僕もそう思うし、外国人ならもっとそう思います。
でも色々な要素が絡みあって、腐敗した状況から抜けられなくなっているという事をみんなが理解する必要があります。じゃないと「自殺する前に辞めろよ」って思っていた大学生が自殺する事になるかもしれません。
なので今回は日本人が簡単に仕事を辞められない理由と、その対策法を紹介していきます。
辞められない理由
社会人になって、同期で飲みに行ったりすると、ほぼ必然的に会社の不満や上司の悪口の話になります。
そうなると大体みんな「辞めたい」とか「辞める」って話になりますが、実際に辞める人はほとんどいません。
みんな心では不満があって辞めたいと思っていても簡単には辞めれないんです。その理由をいくつか紹介していきます。
年功序列文化
大きな理由の一つとしては、昔からの日本企業文化の年功序列制度が関係しています。
最近はグローバル化と外資系企業の参入のおかげで減ってきてはいますが、まだまだ日本の古い企業には残っている文化です。
年功序列の会社では、長く勤めれば務めるだけ給料が上がり、昇進もできます。多くの場合、その人の能力よりも勤務年数が重要視されるので、先輩や上司には性格が悪く能力がない人もたくさんいます。
そんな悪い環境でも、最初の10年くらいを乗り越えられれば将来は安定がほぼ約束されているので、多少しんどくてもみんな頑張って将来の安定にしがみつこうとします。
なので、中々将来の安定を捨ててまで辞めようとする人が少ないんですね。日本人はどうしても安定志向が強いというのも合わさっています。
世間体
だんだん少なくなってきてはいますが、まだまだ世間体を気にする人はいます。昔は同じ仕事を長く続けている人がすごいと思われていたので、転職を繰り返す人は仕事ができないと思われがちです。
しんどいと評判の会社を辞めると、「あいつは使えない」や「精神力が弱い」なんて未だに言われる事も多いです。特に地方だとこの傾向は強いかもですね。
さらに今の時代は転職も簡単にはできない時もあるでしょう。そんな中辞めてしまうと、しばらくニート生活になるのが怖いという人も多いですよね。
ニートだとお金の心配もありますが、周りから白い目で見られるといった心配もあります。
責任感
日本人って変な責任感があります。例えば「今俺が辞めたら会社に迷惑がかかる」とか「上司の顔を潰したくない」なんて考えて辞めれない人は多いんじゃないでしょうか。
自分の仕事に対して責任感を持つのは良い事ですが、会社の為に自分を犠牲にするのは違うと思います。
あくまで雇われているだけなのに、会社の為に体と心を壊してまで働き続ける意味はないですよね。
さらに、日本人は上司からボロクソに言われたら大抵自分を責めます。「残業しているのも自分が仕事ができないからだ」なんて思ってやってる人も多いんじゃないでしょうか。
「そういう人は自分が悪いんだから」と思って置かれている状況の悪さに気づいていません。自分ばっかり責めていると他に行っても仕事できないと思ってしまうので辞める気にもなれないでしょう。
辞めさせてくれない
会社が辞めさせてくれないパターンは意外と多いです。「今人が足りないから無理」、「お前が辞めたら回らなくなる」、「引き継ぐ相手がいない」なんて言われて辞職願を受け取ってくれない上司は少なくないです。
僕の友達もこのパターンで、辞めようと思った時から半年以上も辞めれずにダラダラと働いていました。
そもそも人がいないから辞める人を引き止めるような会社はまともじゃないと思います。誰か一人いなくなっただけで回らなくなるような環境でやっている事自体おかしいので、そんな会社は早く辞めるに限ります。
体力的・精神的に追い込まれて何もできない
ブラックな会社ほど、心身ともに追い詰められます。最初は辞めたいと思っていても、心身共に疲労してくると、辞めるという考えさえ起きなくなり、ただひたすら業務をこなすだけになってしまいます。
その境地に達してしまうと、辞めたくても行動する元気がない、上司に反発する元気がないといった状態なので、辞めるには死ぬしかないと思い込んでしまうんでしょうね。
辞めるための対策
仕事を辞めたいけど中々辞めれないなんて人は、上で紹介した辞めれない理由をしっかり把握した上でこれから紹介する対策を考えてみてください。
自己中心になる
日本人は気を使いすぎです。他人の目を気にしすぎです。会社の為に頑張るのは良い事ですが、それは自分にも利益はありますか?
まずは自分に取って何が一番得なのか考えましょう。
しょうもない会社でこき使われているなら、そんな会社の為に体を張る必要は本当にあるんでしょうか。
そんな会社なら人手不足だろうが何だろうが、自分の為に今すぐ辞めるべきです。
何かに悩んだらまず自分に得のある方を選ぶ事が大事です。
転職活動を開始する
「辞めたい」「辛い」なんて思ったらまずすぐに転職活動を開始するべきです。
「もうダメだ」って思った頃には転職活動なんてする気力も無くなっている場合が多いので、まだ負担が軽いうちに次を探して、限界が来るまでに転職しちゃいましょう。
転職活動をしていると自然と心も辞める方向に動いていくので、意思も固まりやすいです。
まずは、就活サイトで色々と他の会社の情報を見てみましょう!
めちゃめちゃ良い条件の会社がすぐ見つかるかもしれません。
害のある環境に早く気づく
「今の職場は辛いけど、世間一般的に見たら本当にブラックなんだろうか?」なんて思っている人もいるかもしれません。
友達に残業の話をしたら「俺の所なんてもっと残業してるよ」って言われて本当は最悪な職場なのに「まだマシなんだ!」って勘違いする事もあるかもしれません。
退職のタイミングかも!続けても意味のない5つの職場環境 - よつブログ。
でも説明していますが、まずは自分の職場が続ける価値のある職場なのかをはっきりと判断する事が大事です。
最も悪い職場と比べても意味がありません。冷静に客観的に見て自分の職場は自分に取ってメリットがあるのかを判断しましょう。
意思を強く
「辞める」と思っても会社によってはすんなりいきません。色々と辞めさせない対策を打ってくるでしょう。
なので、辞めると決めたら絶対に最短に辞めれるよう強い意志を持つ事が大事です。
上司に無視されても、部署移動を勧められても、辞めると決めたら辞める態度を覆してはいけません。貫き通しましょう。
会社が聞いてくれないなら弁護士に相談しましょう。とにかく絶対に辞めると言った態度を会社に示す必要があります。
まとめ
昔に比べて日本人が転職をしやすくなっているのはすごく良い傾向だと思います。
人によって合う会社合わない会社もありますし、働いていても害しかない会社もあります。そんな時はすぐ転職すべきだし、どんどん新しい挑戦をしていくべきだと思います。
高度経済成長期の日本は年功序列の古い風土がマッチしていましたが、近年のグローバル社会ではもう今までの様な古いやり方では世界に通用しません。
現に前は世界を圧倒していた日本電機メーカーは今や韓国や中国企業に抜かれています。
人がどんどん入れ替われる様に会社ももちろん変わる必要がありますし、雇われる側も辞めたいと思ったら辞められる様に変わる必要があります。
早く会社も働く人もお互いにwinwinの関係になって、高橋さんの様な被害者を出さない日本社会になっていけばなと思います。
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